今日は美容師向けではなく、お客様向けに美容室の気になる問題にお答えしていこうと思います。
よくある質問として、自宅でやるトリートメントと美容室でやるトリートメントの違いが何かという疑問がとても多いみたいですね。
お客様目線からすると、ドラッグストアでもたくさんのトリートメントが販売されてますし、美容室でトリートメントをやろうとするとお値段も3倍から5倍もするので気になってしまいますよね。
そういう疑問にわかりやすくお答えできるように順を追って説明していきます。
Contents
お店で売ってるトリートメントとコンディショナーの違いを知ってますか?
まずは一般の人たちがドラッグストアなんかで見る商品には大きく2つ分かれます。
1つはトリートメントと記載されてあり、もう1つはコンディショナー。
どちらもシャンプーと一緒に使ってくださいと記載されてありますがどんな違いがあるんでしょうか?
トリートメントの種類
トリートメントと一言にいっても、普段ドラッグストアで見る商品には
- コンディショナー
- トリートメント
- カラートリートメント
が主な物だと思います。
基本的に、シャンプーだけを使うと髪の毛がギシギシで指通りが悪くなったりした覚えはありませんか?
基本的に髪の毛はお湯で洗うだけで汚れの70%以上は落ちるんです。ですが一般の人たちは泡立ちの良いシャンプーを買い、そのシャンプーが洗浄力が強く髪の毛までダメージにしてると知らず使い続けることで髪の毛のキューティクルを傷つけツヤの無いバサバサの髪の毛になってしまうんです。
そこで一緒にシャンプーとコンディショナーやトリートメントが販売されてるわけです。
少し話が逸れてしまいましたが、コンディショナーはシャンプー後に絡まった髪の毛を解きやすいように髪の毛表面の指通りを良くする為だけの商品なんです。
そして一般的に売られているトリートメントと呼ばれているものは、その指通りを良くする為だけの商品に髪の毛の内部を補修してくれるアミノ酸やセラミドと言った成分を補ってくれる物質が入ってるものだと思ってください。
カラートリートメントと呼ばれる商品は、基本的にコンディショナーにカラー剤の色味が少し入っており、ブリーチしてる人など色落ちを防ぎたい人向けのトリートメントなので髪の毛にとって全くいいものではありません。
しかし、一般的に売られているトリートメントは1つのボトルにトリートメントと描かれているだけの商品が多く、それだけで使用してもコンディショナーを使う時とあまり効果を期待する事は出来ません。
ただし美容室などで売られているトリートメントは一般の人向けのものに比べて保湿度が高く効果を感じやすく作られています。
自宅でトリートメントをしてもあまり変わらない理由はやり方と商品が原因
美容室で買ったトリートメントを自宅で使用しても、1日経つともとどおりなんて事ありませんか?
美容室で行うトリートメントと自宅で行うトリートメントは、商品のクオリティーと作業工程が全く違うからなんです。
美容室でやるトリートメントは使っている商品や作業工程が違う
美容室でやるトリートメントは、お客様向けに販売しているようなボトルに入ったトリートメントを使う場合と、美容室専門でしか販売していない特殊なトリートメントを使う方法があります。
この特殊なトリートメントの特徴は、3つや5つの異なる液体やクリーム、マスクを使用して髪の毛を保湿していきます。
1つのボトルに入ったボトルと違い、髪の毛の内部に入りやすいようにトリートメントの分子が小さいものから毛髪の中に揉み込んで入れていき、最後はマスクと呼ばれるクリームタイプのものでキューティクルに膜を作ってあげて髪の毛の内部を補修するとともに表面をコーティングする事で長持ちするんです。
美容室で行うトリートメントのもう一つのメリットして、スチームを使った施術をする事によって、キューティクルを開いてあげて髪の毛の内部にトリートメントを送り込む事ができます。そういう手間がかかっているからこそ効果もお値段も高くなるんです。
自宅で効果が期待できるトリートメントの方法
じゃああまりお金をかけたくないけど、自宅でもしっかりトリートメントしたい人は以下のような事をチャレジしてみましょう。
- お風呂に入る際、熱めのお湯で壁や床を温かくし、お風呂の中に湯気をたくさん立ててあげましょう。
- シャンプー後、トリートメントをつけて熱めの蒸したタオルを髪の毛にグルグル巻きにして髪の毛を蒸してあげましょう。そうする事で髪の毛のキューティクルが開いてトリートメントが浸透しやすくなります。
- 髪の毛の中間〜毛先にトリートメントを均一につけたら、髪の毛をツイストするようにねじる事でトリートメントが毛髪内部に入りやすくなります。これを繰り返し、最後はキューティクルの表面を整えるように毛先をまっすぐに伸ばして髪の毛の表面をなでていきます。
- 3分から5分ほど放置したらゴシゴシ流さずシャンプーを洗い流す時より短めにささっとトリートメントを流します。
- 流し終わったら、髪の毛の中間〜毛先の髪の毛に少しだけ冷たい水を流してあげましょう。キューティクルが引き締まり、髪の毛の中に入れたトリートメントが流れ出ないようにしてあげます。
自宅でもしっかりとした手順でやる事で、ドラッグストアで買うようなトリートメントでも効果を感じる事ができます。
ただし、美容室で体験できるような3種類や5種類のトリートメントを使った商品の方が効果をより実感する事ができますよ。
ドラッグストアで買うようなトリートメントだと1日もてばいい方ですね。
まとめ
美容室でやるトリートメントはそもそも3ステップや5ステップなど髪の毛の内部に浸透しやすいように分子が小さいサイズの物から表面を膜で覆うマクスまで質の高いものが体験できます。
それと同時進行でスチームミストなど使い、よりトリートメント成分が浸透しやすい環境を作ってるからこそお値段が高くなるんです。
でもどれだけ美容室でいいトリートメントをしても、髪の毛に良くないシャンプーを使用しているとトリートメント成分がすぐに流出しやすくなってしまいます。
シャンプーを選ぶ時はアミノ酸で作られた髪の毛に優しいシャンプーを購入し、洗い方も気をつけてゴシゴシあらわず泡で髪の毛を撫でるぐらいでちょうどいいと思います。
一般のお客様がキレイな髪の毛をキープできるように自分にあった方法をお試しくださいね。