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【知得】ニューヨークで働く美容師って給料いくらもらってる!?

ニューヨークといえば世界の中心とも言える場所で美容師だけじゃなく、他の職業の人も働きたいと思う夢のある街ですね。
美容業で働いてる人に是非とも早い段階で一度は行ってみてほしい場所の一つです。なぜなら日本にいると感じる事ができないたくさんの情報や体験をする事ができるからです。
今回は美容師にとって必要なニューヨークのヘアサロンと日本のヘアサロンの違いを説明していきたいと思います。

Contents

ニューヨークで働きたい美容師が知りたい3つの事

ニューヨークで働く美容師の給料っていくらなんだろう?

数年前から日本でも業務委託サロンと言われるヘアサロンが多数オープンしてきて、売り上げの何パーセントが給料という給料形態が浸透してきてるように思えます。
昔なら固定給+インセンティブのようにあまりお給料の変動がなく美容師さんの給料は安いと言う印象がすごく強い印象でした。
この業務委託サロンの特徴は、平均売り上げの40%〜60%が自分の給料になる事ですね。
売り上げが100万円の場合、40万円〜60万円がお給料になるという計算ですね。
このような給料形態が今まではずっとなかった日本ですが、ニューヨークではずっと前からこの給料システムが利用されてました。

ではニューヨークの美容師っていくら稼ぐんでしょうか?
ちなみに日本ではヘアカット料金が1000円〜6000円ぐらいが主流でしょうか。
ですがニューヨークの場合、1000円ぐらいのお値段でできる場所もあれば、ヘアカットだけで5万円や10万円もするスタイリストがいます。

ヘアカラーの場合、日本であれば3000円〜7000円ぐらいが主流だと思いますが、ニューヨークではハイライトのスタイルがメインで、ブリーチハイライト+トナー料金が主流です。なので時間も2時間から4時間、もっと時間をかける方は6時間などかけるスタイリストもすごく多いです。お値段も2万円ぐらいから10万円以上もとるカラーリストも実在するんです。

みなさん考えてみてください。一人単価でここまで違うんです。では月売り上げで計算するとどれぐらいもらえてるんでしょうか?
ニューヨークのサロンでは、日本のサロンのようにアシスタントをたくさん使って早く回すとスタイルではないので、一人のお客様をしっかりと時間をかけて丁寧に施術し高いお値段をとることに重きを置いてるように感じます。

なので日本人が月にアシスタントを使って稼ぐ売り上げ平均はだいたい50万〜100万ぐらいが平均かと思います。
もちろん有名店や店長クラスの人たちは200万、もっとすごい人たちは300万以上稼ぐ人も今はいますね。そこから日本の給料システムだと25%から30%ぐらいが給料が平均かと思います。
ニューヨークのスタイリストの場合は少ない人数でも単価をしっかりととる人が多く、売り上げが100万の人で50%だと50万、200万の人だと100万になりますね。
もちろんヘアカット料金が高い人たちの場合は桁外れの給料になることは計算しなくても予想できますね。

ここで終わりません。ニューヨークでは給料とは別にもらえるものがあります。それは【チップ】です。これはサービス料金をお客様が支払うのですが、それとは別にスタイリストへ(ありがとう)と言う意味を込めてサービス料金の15%〜20%の金額を追加で渡すんです。ほぼ全てのお客様がスタイリスト、またアシスタントにも渡すんです。

なので売り上げの50%がお給料に加えて、売り上げに対して15%〜20%ぐらいのチップもお客様から頂いていることになります。
単純計算をすると、50+15%で65%

100万売り上げのスタイリストだと65万、200万売り上げのスタイリストだと130万!?
では500万ぐらい売り上げてるスタイリストだと325万!!!!!?

もう夢ですね。日本ではなかなかこのような給料システムが浸透するまでには特殊な環境ややり方をしない限り難しいですね。

同じ美容業界で働く人でも国が違えば給料形態も大きく違ってきますのですごく良い勉強になると思います。

ニューヨークで働いてみたい美容師さんがもっと増えて挑戦してほしいと思います。

日本の美容師とニューヨークの美容師はどちらが上手い?

さて技術的にはどのように違うのでしょうか?
日本人の美容師は練習量がもともと外国人のスタイリストたちに比べて大幅に違うので器用さでいうと完全に日本人ですね。
速さもそうですが、日本人は美容学校の時から、時間を決めて反復練習をするずっとやってきてるのでコピーを作ったり言われた作業をやることに向いてる人種だと思います。

個人的見解ですが、器用さでいうと日本人スタイリストは綺麗に早くカットやカラーをするので上手です。
海外のスタイリストをみるとよくわかりますが、とても1つ1つのプロセスが遅い。(日本人の目線からすると)
でもそれは日本人目線からみたらという事です。
逆に海外のお客様からみたらどうなんでしょうか?

海外のお客様からすると、自分の髪の毛を時間を使ってしっかりカットやブローしてくれるスタイリストが良いと思う方が多いです。なので、日本人のように素早くささっと終わらせちゃうと逆に怒られちゃうケースも。。。
この違いは非常に良い勉強になりました。早く切ってあげる事が外国人のお客様にとってはよくなかったという事もありました。
日本人にはありがちな、ブローではなくハンドブローでナチュラルに仕上げてその人のクセに合わせてカットする方法。
これも外国人のお客様からすると、しっかりとブローしてからドライカットしないと怒られちゃいます。。。

器用さで日本人美容師が上手と言いましたが、ではスタイルのデザイン、カラーのデザイン性はどちらかというと、これは完全に外国人スタイリストがすごいです。
日本人は昔からヘアサロン業界でいうとコピー作品をなんども繰り返しながら上手になっていくという方法だったので、デザインを新しく作るという事に対しては外国人のスタイリストの方が発想力がありクリエイティブなデザインを作る方が多いように感じます。
カットの切り方や、カラー剤の組み合わせ方、ハイライトの入れ方などですね。

なので日本人にはもっとクリエイティブなデザイン力を強くする練習や勉強がこれから必要かなと感じました。

ニューヨークと日本のサロンの違いって何?

ニューヨークと日本のサロンの違いって何でしょう?
まず一つ言える事は、ニューヨークで働く場合は、お客さんに対してYes or Noをはっきりと伝えることです。お客様のいうことを全て【はい、わかりました。いつもと同じ感じですね】なんていう感じでは指名客はつきません。自分が良いと思うスタイルを提案し、もしお客様が求めてるものと自分が思うデザインが違っていたとしてもしっかりと自分の思いを主張することが重要になってきます。
なのでたまにはお客様とケンカ?的な事にもなりますが、そうやってしっかりとカウンセリングをする事によってお客様からも信頼を得られるんです。
日本だとこんなやり方で接客するとリターンの見込みは0に近いですよね。

また、働いてるスタッフが一人一人が自分を一番重要視してる事です。アシスタントであろうが意見をしっかり言ってきますし、スタッフ同士でも同じ事が言えます。
なので日本であれば上下関係がまだまだ根強い社会ですが、ニューヨークでは全く違うのでとても勉強になりますね。

良い面もあれば、悪い面もあり、遅刻をする事は多々ありますし、その遅刻を電車の遅刻だからと嘘をよくつく人もいたりします。日本人であれば掃除が始まる10分前、30分前にはサロンにつくのが当たり前でしょうが、彼らはギリギリに到着しようとするので、少しの遅延や問題が生じれば遅刻魔になるスタッフが多いように感じますが、時間に対して結構ルーズな方が多いですね。
これはお客さんにも言えますが、10時の予約なのに平気で15分、30分遅れる人もいますし、2時間や3時間後に『ごめーん遅くなった』などと言いながら来店される方もいます。最初の頃はそういうお客様に対してイライラする人が多いと思いますが、環境にはなれるものでそれでも『大丈夫よー』と言えるようになっていくのが環境に適応していくという事だと実感しました。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?日本人にとって当たり前の事が海外では当たり前ではありません。こういう事をもっと日本に住む人たちは知っていく事でいろんな勉強や経験ができると思いますし、違う考えを持っている人と接したり一緒に働く事で日本人の発想力やデザイン力もどんどん伸びていくのかなと思います。
日本の中でずっと暮らす事が悪いとは言えませんが、もし刺激を欲しい方、今までにない経験をしたい方は海外で暮らすと言う選択肢を1年でもいいので是非やってみて欲しいと思います。